2020.12.27

風合いのある革の補修(後)

風合いのある革の補修(後)
ある程度研磨後、革用のパテ(充填剤)を入れ研磨、これを繰り返し作業、水性塗料を何種類か調色し着色、艶無しのクリームで仕上げています。傷の具合、色の具合を見ながら作業し、これ以上は、といった所で止めていますので、深い傷の輪郭は出ています。全体のバランスを考えるとここまでかなと思います。ただ…艶がたけぇ~。懸念通りですね…。後戻りの出来ない補修なので、ギリギリセーフを狙ってます。僕の感覚ではこんな感じです。ただ感覚は人それぞれなのでもう少しこう、といった要望はお受け致します。何かあればご相談下さい。
さて、今年の更新は今回が最後です。お店は12月30日が最終日で年始は1月4日から通常営業です。お知らせとしまして、来年から当面の間、業務体制が変わり月曜日は職人不在の為、即日修理はお受けできません。受け付けは通常通りですのでお預かりさせて頂ければ次の日にお返し致します。予めご了承ください。
今年も当店のご利用誠にありがとうございました。来年も何卒宜しくお願い致します。
それでは良いお年を!
2020.12.27

風合いのある革の補修(前)

風合いのある革の補修(前)
こんにちは!リボーンスミ岡山です。
今回は革の味わいが感じられる風合いのある革の補修です。懸念事項としましては、風合いが損なわれてしまう…艶が上がってしまう…結局別物になってしまう…とボロボロです。革を活かす為に薄く染料で仕上げられていますので、傷の隠蔽で上から塗料を塗れば濃くなり、革の感じが消えていき、塗膜が厚くなり艶が上がるといった具合です。じゃあどうすれば…どうにもならないのでこの懸念を受け入れて頂くか、諦めてクリーム等でごまかすかです。傷の具合にもよりますので気軽にご相談して下さい。色々ご提案させて頂きます。
では懸念事項を踏まえて、こんな感じなら…という補修をご覧下さい。
2020.12.13

ヴィトンのトアル地の補修(後)

ヴィトンのトアル地の補修(後)
表面の型をトレースして専用のパテで再現し、水性塗料で着色後、合皮用のローションで全体の艶を均一にしています。欠けている場所は曲がる所ですが柔軟性のあるパテですの曲がりにも対応しています。違和感はなくなっていると思います。色々な補修をしていますので気になる物があれば当店を宜しくお願い致します。では。

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